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2016429日:飛島渡航前】

 

昨年に引き続き、飛島調査を再アタックすることができました!

 

今年度の目標は…

 

①島内にどの程度ジネズミが分布していて、生息に適した環境特性を把握する

 

②前年度捕獲できなかった動物を捕獲する

 

です!

 

 

 

しかも今回の調査には、学生さんのパワーをお借りすることにしました。

 

野生動物医学会学生部会さんやこれまでお世話になった先生方に頼み、飛島調査ボランティアスタッフを募りましたところ…

 

 

 

ありがたいことに多くの学生さんが手をあげてくれました!

 

先着順で3名の女学生さん(古いですかね?)に来ていただくことになりました。

 

夜行バスや新幹線を乗り継いで、授業を休んで(笑)まで来てくれました。

 

 

 

・・・・ですが!!!!

 

 

 

GW前半の日本海は大荒れ予報!

 

波の高さ3mに強風注意報!

 

勿論初日(429日)は欠航です。

 

 

 

ということで、我が家でモグラの仲間であるヒミズとヒメヒミズの解剖実習(もどき)をしました。

 

先入りした2名の学生さんは獣医学科の学生です。

 

仮剥製を作成するのは初めてだそうで、二人とも真剣。

 

休憩なしに5時間位同じ体制で頑張っていました。素晴らしい集中力ですね。

 

 

 

私たちは得られた動物が亡くなっている場合、全て無駄にしないように心がけています。

 

特に次いつ会えるかわからない貴重動物はなおさら。

 

毛皮標本、DNA標本、骨格標本、胃内容標本…(苦手な方はすみません)

 

 

私たちの次の世代の人たちが生物や環境の変化を長い目で見ることのできるように残していきたいと思っています。

 

430日 :滞在1日目】

 

AM5:00 酒田港に向かいます。

 

予報としては、欠航ぎりぎり

 

出ても大荒れ&船酔い必死です。

 

 

 

酒田港で最後のボランティアスタッフさんと合流し、出航情報を待ちます。

 

AM751 出航決定

 

と同時に荷物を積み込む準備が始まります。

 

慌ただしく車から捕獲調査道具をみんなで運びます。

 

そして酔い止めを飲みます!

 

他の渡航者の皆さんと待合室で談笑しながら、これから来る不安(船酔い)をごまかします。

 

 

 

AM9:00出航 波の高さ2.5m。……これまでで一番つらい船旅になりました。

 

私人生史上最も辛い1時間15分。もういっそ海に飛び込みたい…ヘリコプターで救出して…

 

この日の航海では、けが人(出血や骨折)が出たほどでした。

 

船が飛んだ(落ちた)んですよ!? 次回はこのような日の出港はぜったいに控えます。

 

飛島についても船酔いでスタッフに笑顔はありません。

 

ふらつきながら自転車に乗って宿に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

宿は去年もお世話になった「沢口旅館」さん!あたたかく素敵な笑顔で迎えていただきました。だいぶ胃も落ち着いてきたので、このころには澤口旅館の夕飯が楽しみになってきました。

 

 

 

打合せと内職(罠につける標識の作成)をして、さあ調査に出発!

 

 

 

沢山のバードウォッチャーさんのなか罠を積んだ5台の自転車が島内を走ります。

 

 

 

 

 

 

学生スタッフも美しい飛島の海に目がキラキラ!

 

オオルリが目の前に飛んできてしばし観察。

 

 

さあ、まずは昨年秋にジネズミが捕獲された地点に到着です。

 

去年の春に捕獲を実施していなかったので、試してみました。

 

 

 

 

 

学生スタッフに罠の設置方法をレクチャーします。

 

墜落罠は何より掘るのが大変です。

 

初めてのスコップに大丈夫かな…?と思いきや、みんな腰入ってます(笑)。

 

女子大生とは思えないその大胆さとパワーに感動しました。

 

 

 

土壌にはジネズミの食べるミミズにクモ類、ヨコエビ類が豊富です。

 

 

 

 

PM15:00島の南部で墜落罠を設置した後、島の北部にある鼻戸崎に向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

ここでは、飛島滞在大先輩の鳥屋さんからネズミ目視の情報がありました!

 

シャーマントラップ(ネズミ罠)の設置方法をレクチャーし、日暮れまでに学生さんに急いで設置してもらいます。

 

 

 

 

この鼻戸崎は初めての設置なので、我々は土地情報や植生情報を記録します。

 

とちゅうカナヘビを捕まえて計測をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に日暮れと夕食。

 

今日は急いでたくさんの罠を設置したので、みんなへとへと。

 

明日以降の打ち合わせをして、早めに就寝しました。

 

 

51日 :滞在2日目】

 

AM7:00筋肉痛とともに始まる。気持ちのいい朝です。

 

普段使わない筋肉に衰えを感じます(笑)。

 

 

 

 

 

今日の天気は雨のち曇り。夜に降った雨の影響が気になるところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

案の定、水はけの悪い場所では水抜き穴を作っておいても浸水状態。

 

今日の捕獲成果は無し。

 

今晩も雨予報なので、水はけのなるべくよい地点を選んで、罠をかけなおします。

 

 

 

 

掘る埋める掘る埋める…の作業の繰り返しです。

 

 

雨の日に出会いやすい動物をみんなで観察。

 

トビシママイマイです。

 

鳥の季節の飛島で地面ばかりみている私たちにとって嬉しい出会いです。

 

 

 

 

 

 

午前中にすべての罠を設置しなおしましたが、2日目となると学生スタッフさんも設置姿が堂に入ってます。

 

 

 

 

 

 

少ない休憩時間には、ウミネコの繁殖地百合島を観察したり、海釣り公園で魚を観察したり…

 

折角飛島に来たのだから!と休憩そっちのけで動き回る学生スタッフへのごほうび?に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛島名物アイスをプレゼント。

 

(実際は、「1番多くきちんと罠を設置できた順に選ぶことができる」というルールを設けていました)

 

 

PM13:00島の西海岸線のストランディング(漂着物捜索調査)を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海岸には漂着ゴミの山、山、山…

 

 

 

 

 

 

 

 

ウミネコの白骨や沢山のコウイカの骨などは発見しましたが、

 

哺乳類や海獣類は発見できませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

あっという間の夕暮れ、宿に戻って夕食を頂きました。

 

 

番外編:夜、波止場に怪しい人だかりが…

 

近寄ってみると、イカの一本釣りをしている島のじっちゃん&ばっちゃんたち!

 

なんでも、夜19時頃~翌朝4時ごろまでやっているそう。

 

イカの魚群(?)が来たら垂らしていた針を一気に引き上げてイカに引っ掛けて釣るんです!

 

 

 

「今日はオールナイトだあ~~!」と叫んでるばっちゃんたち、かっこよかったです。

 

 

52日 :滞在3日目】

 

AM7:00 3日目の調査のスタートです。

 

旅館を出発して数分後、「今日はしまかへで口開け祭やるからおいで~」と声をかけられます。

 

去年お世話になった島の人たちが声をかけてくれるのは嬉しいです。

 

これは、調査をうまく調整して参加せねば!

 

 

 

機能設置した罠を見回ると…ジネズミ捕獲!!

 

しかも2匹&初地点です!

 

スタッフ全員でハイタッチしながら喜びました!

 

しかし、残念ながら亡くなっていました。すぐに計測にうつります。

 

 

 

よく見ると頭の後ろとお尻のところが毛足が長い?

 

どうやら換毛(毛の生え変わり。今回は冬毛から夏毛に生え変わった所)していたようです。

 

ジネズミの換毛は初めて見ました。

 

というかモグラの仲間が換毛すること自体初めて見ました。

 

 

 

計測中は計測者・記録者・写真撮影者などの役割分担をして行います。

 

はじめてみるジネズミに学生スタッフも真剣根まなざしで観察していました。

 

 

 

 

 

計測が終わるとすぐに残りの罠の点検と罠の再設置です。

 

掘って・埋めての繰り返しを行います。

 

慣れない作業に疲れもたまってくるかと思いきや、まだまだ学生スタッフのパワー全開です。

この日、罠の設置地点に近い「渚の鐘」で捕獲祈願をしました。

 

 

あっという間の15:00 島のカフェ「しまかへ」にて口開け祭始まる時間!

 

急いで行ってみると…人の山!

 

紅白餅やおかしをカフェの店長が屋根の上からまくんです!

 

 

 

 

 

 

老若男女関係なく争奪戦が始まります!身長の高いスタッフは得です!

 

去年あった飛島の方たちや本土の友人も来ていて楽しいお祭りでした。

 

島の方々も私たちを覚えていてくださって、調査やプライベートの話でもりあがりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい時間もあっという間、住宅の周辺に許可をいただいて、残りの罠の設置とコウモリ定点を行います。

 

飛島は水不足解消のためのダムが多い島でもあります。

 

ダムの付近ではコウモリの目視情報がありました。

 

スタッフをそれぞれのダムに配置し、定点観測が始まります。

 

残念ながら、どのスタッフもコウモリを発見できず終了時間に宿に戻りました。

 

 

 

明日は最終日、設置した罠の結果はどうなるでしょうか…

 

 

53日 :最終日】

 

AM5:00 この日は大晴天です!

 

罠の見回りにも力が入ります。

 

1便(11:15)での出港のため、罠の点検に急ぎます。

 

 

 

グループに分かれて島内にあるすべての罠を回収しに行きます。

 

なし、なし、なし…ん!?

 

いたいた!生きてる!水抜き穴に頭埋まってる!と、でっかい独り言で生きたジネズミを捕獲できました。

 

 

メス、そして下腹部のふくらみ…これは妊娠していないか??と考えつつ罠の回収に急ぎます。

 

(生存個体は生態観察のために飼育します。後日HPにもアップしますが、

 

このジネズミは55日に5匹の仔を出産しました。)

 

 

 

朝食時間までに罠の回収を終えたスタッフは宿に集まって罠の洗浄を行います。

 

 

 

 

 

荷物や調査道具のパッキングに追われてあっという間の10時。

 

沢口旅館のおかみさんや息子さん、お父さんに「また来ます!」と約束し、宿を後にしました。

 

さあ、急いで港に向かいます。

 

 

行きの便とは異なり、最高の船旅でした!

 

 

 

 

 

甲板にでてゆっくり遠ざかっていく飛島をみると、また行きたくて仕方なくなります。

 

酒田港は、むわりと夏の暑さを感じるくらいのお天気で、飛島の風が恋しくなりました。

 

 

 

 

今回の目標①は達成することができましたが、②は次回への宿題になりました。

 

私たちが島にいない間、今まで気づかれていなかった哺乳類の情報を島の人たちが教えてくれたことに最高の成果を感じました。

 

 

 

 

 

飛島についたとき、船酔いで真っ青な顔をした私に、大笑いしながら「おかえり!」と言ってくれた島の方々に目頭を熱くしてしまいます。

 

 

 

夏に再チャレンジをした、新たな発見をしていきたいと思います!