米沢市実施隊勉強会でお話してきました。

今日も雨~

こんにちは。やまがたヤマネ研究会の中村です。

秋雨前線も真っただ中、米沢市さん主催の鳥獣被害対策実施隊勉強会で、今の米沢のイノシシの動向と今後の対策をお話しさせていただきました~。

 

ちょっとこのブログは漢字が多くなりそうなので、興味のある方のみご照覧ください~♪

 

 

最近は「野生動物の調査しています」というと大体が「クマ・サル・イノシシのですか?」と聞かれます。実は当団体いわゆる獣害対策メインでの調査はしていません。

でも北上傾向にあるイノシシやニホンジカがどのような行動で山形県内に入ってきているのか…は調べています。

 

え?一緒じゃないの!?と思うかもしれませんが、当団体のミッションの一つは「一人一人が自分なりの野生動物の付き合い方を見つけられる山形そだて」です。

 

愛護や保護でもない。獣害対策ではない。

『山形の生き物が今どうなって、未来にどうなっていくのかを客観的に調べ・伝え・残し、ニュートラルに生き物と人の関係を見ることのできる人を育てていく』存在になりたいと思っています。

 

ちょっとややこしい書き方ですみません 笑

 

そんなこんなで米沢市さん主催の実施隊でべらべらと話してきました~~

 

お話の途中で、なんかザワザワしながら外を見るみなさま。

 

目をやると…キツネ!!

 

写真ちっちゃいんですが、黄金色の稲穂の真ん中にキツネが!

 

まさに、お米をネズミから守るお稲荷様ですね(^^)

 

 

親子で早朝散歩しているイノシシの様子。

 

勉強会では動画も流しました。

お話は眠そうに(笑)聞いていても動画の威力にはかないませんね。

みなさん食い入るように見ていました。

 

もちろんイノシシのお話なので、イノシシの動画流しますけれども、大切なのは「出てこない時間や時期」というのも大切なんです。

 

調査のキホン。Zero data is not no data!

2月のイノシシの写真です。

山形では一番雪深い時期ですね。

 

以前は雪の深さでイノシシやシカは住めない!なんて言われていましたが、彼らも環境にうまく適応して生きています。

 

この時期に猟師さんが捕獲したイノシシの食べ物を調べてみましたら、コケや葛の根っこなんかを大量に食べていました。

 

 

今回の勉強会ではもう1名講師の方がいて、他地域の対策事例を紹介して頂きました。

 

講義の後半には野外に出て実習も。

『だれか体験したい人~』と講師の方がいいましたが…大人はなかなかの恥ずかしがりや。

 

勉強会なんだから手をあげましょうよ!笑

 

結局、私と同行した山形大学の学生さんが上手に実演してくれました。

この日は、学生さんと一緒に一晩イノシシの行動観察調査も実施。

 

なにがでるかな~

 

 

まずはどこが調査地に適しているか下調べ。

 

あったあった。

 

イノシシの立派な足跡。

 

新鮮ほやほや。

 

稲もきれいになぎ倒されています。

ヒトにとってもおいしいお米、野生動物にとってもおいしいお米です。

いっちょ、ここで張ってみますか。

 

車2台で眠気と闘いながらの観察調査の開始です。

 

結果は…この日はイノシシ出ませんでした~。

ま、こんなもんです。

 

満天の星空にフクロウの鳴き声を聞きながらタヌキの夫婦を眺め、ポテチをむさぼる私たち。(もちろん観察ちゃんとしていますよ!)

 

生き物の本当の姿ってどんななんでしょうね?

みなさんはどう思いますか?

 

ちなみに学生の手足は秋のやぶ蚊に湿疹のようにくわれていました。

(手の甲だけで片手で40か所くらい)

でも「もう慣れました。笑」ですって。

そうだよね。アブ数百匹にたかられるのに比べればね~…

 

彼らの根性と許容力に脱帽のー夜でした。

(ちなみにこの後みんなでカヌーに行きました♪)

                                       (中村)