飼育員&獣医体験 @ネイスペ⑤

ネイスペ4回目とネイスペ中学生回は宿泊だったのでFacebookとInstagramにてリアルタイムブログを配信していたので、久々のYaMaNe Blogです!

 

今回はネイスペ5回目、河北野鳥救護所及び野生獣類救護所で「なりきり動物飼育員&野生動物獣医体験!」を実施しました。

山形県内の方は『河北町児童動物公園』の方がなじみがありそうですね~(^^)

 

実は山形県の鳥獣救護所でもあったのです!

県の救護所ということでここはいろいろな動物が持ち込まれます。

水筒をもって作業着に着替えたら外で飼育員の宇野さんにお話を伺いました。

 

事故や病気で持ち込まれる動物はもちろん、結構多いのが「飼えなくなったから…」、「ヒナが落ちていたから…」。

これ実は大問題!

まず野生動物は原則飼ってはいけません!

特に愛玩(ペット)としての飼育は鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の違反になります!

さらに「飼えなくなった…」は、野生動物に限らず生き物を飼育する人の発言としては完全にアウト。稀に救護所に遺棄していく人もいるようですが、動物愛護管理法違反になります。

そして多いのが「家の近くに鳥のヒナが落ちていた」という勘違い。鳥の捕獲(かわいそう…で”捕まえて”も捕獲になります。)は法律違反。そして、巣立ちビナは親と飛び方の練習中。公園で遊んでいて子どもが誘拐されるのとまったく一緒です!

そんな理由で実は多くの鳥獣が連れてこられてしまっている、そんな事実をみんな驚きながら聞いていました(;;)

残念ながらここにいる動物たちはほとんどがもう野生復帰が難しい(ケガが治らない、餌付けに慣れてしまった)個体。今いる生活環境を整えてあげるのも飼育員さんたちのお仕事です!

ということで飼育員体験スタート!

草むしりとフクロウ舎の下土交換☆

 

みんな一生懸命!

特に6年生組は暑い中、鳥からの糞を避けるためにカッパを着ながらの重労働!

いや~よく働いたこと!

家でなかなか見れない姿。

一輪車で協力して土運び!

カッパの中は汗でびしょびしょ!


 

午前中、めいっぱい仕事をしたらご褒美のバックヤードツアー!

みんな行きたいところを行ってはスタッフ&飼育員さんたちに連れて行ってもらいました 笑

 

私はニホンジカ(野生動物ではないやつ)の檻に閉じ込められていて、他のお客さん(子ども)に怖がられていました(;;)

 

バックヤードツアーが終わったら念願のお昼!

『ちゃんと食べる』がみんな前回の蔵王の回で染みついたみたい。

 

ちゃんと食べて、お菓子もしっかり食べていました 笑


午後からは野生動物獣医体験!

救護される動物たちは飼育員さんや獣医さんのサポートを受けて回復していきます。

 

そんな獣医さんのお仕事の一部を体験してみましょう!

 

まずは野生動物の体重ってこうやって測るんだよ~。

一番軽いメンバーに手伝ってもらって大型獣の体重計測をお試し!

その後は小型獣の保定と心拍、体重計測、さらに縫合体験も!一挙写真をご紹介!


獣医体験あっという間でした!

モルモットを捕まえられなかったり、慣れない縫合に悪戦苦闘!

動物たちに触れられるということはそれだけで楽しいものですよね~。

 

最後に宇野さんにみんなで御礼!

疲れたし、楽しかった(?)よね!

 

次回は西川町です!

保護者の皆様次回もよろしくお願いします!

 

最後に動物救護の現場では「カワイイ!」だけではないという姿を見てもらいました。

子どもたちは少しショックだったかもしれません。

 

動物に関わっていると本当に悔しくて辛くて、腹が立つことがあります。

命をぞんざいに扱う人、どんなに救いたくてもこぼれていく命、必死で生きようとする命。

 

これらに向き合っている飼育員さんやその現場をどうにかしたいと思う僕らスタッフ。

 

今回参加した子どもたちには伝えたことをぜひご家庭でも話題にしていただければと思います。

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ついかわいい生き物を見ると『ペットにしたい』と思う人が多い日本。

でも野生動物はペットではありません。

人間がすべての生き物の『飼い主』ではありません。

 

法律で禁止されているから、ではなく『命』のことをよく考えて下さい。

飼う事や救う事は責任が生じます。

責任は途中で放棄してはいけません。

 

ペットを飼う人も野生動物と関わる人にも感じてほしいです。

『命の責任』

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