1月&2月の理科学くらぶ

今年は雪が少ない…ですが、1月は山形の自然物『雪』を学ぶ回です!

 

まずは元素で考える氷の結晶です。

…え?これ難しくない…?の声。

 

そう。雪の結晶を模型で作るのは簡単ではありません。

これまで学んだ元素の結合を思い出して取り組みました。

雪の結晶を研究してきた中谷宇吉郎先生に倣い「空からの手紙」である雪の結晶構造や出来方、水蒸気や気温との関係、気圧や落ちる速度、雲のでき方などなど…さまざまな実験をしていきました。

 

みんな雪の降る地にいるからこそ、体験に基づいた意見や感想が出てきます。

雪のない地域に生まれた私からしたらうらやましい限りです~!

雪の落ちる速度が結晶の形で違いが出るか実験!

どんな違いがでるかな??

高学年クラスでは繰り返しデータを取り、速度も算出!速度の求め方は…習ってるよね♡の声に下を向くみんな。


2回目は野外で雪調べ!

本当は蔵王に行きたかったのですが…

 

ブリザードの日かと思えば、全く雪が降らない日で…蔵王は断念。

近くの公園で調査しました。

寒くってもへっちゃらなんですね。

「少しだけ雪遊びした~い!」ってことで、今回は10分ほどみんなで雪玉を投げ合いました。

他にはドライアイスで人工雪つくりにもトライ!

工作実験はみんな大好きです。笑いながらブロックドライアイスを粉々にする姿はちょっと怖いです(笑)


もちろんしっかり考察も行います。

 

今回は野外の調査結果に加えて、融雪剤実験の意見だし&考察も行いました。

名前や存在を知っていてもあの白い球は何で雪を解かすの⁇

 

使う・使わないも含め、中身を知って判断することって大事ですね。

みんな考察することに抵抗感なくなってきたようです。

さて。2月はDNA実験の回です!

 

DNAとはなにか?

意味や場所、構造や研究の最前線に危険性…

 

自分も持っているDNAを知って、より自分の理解につながったら嬉しいです。

実験ノートづくりの様子。

中には書くことをめんどくさいって思っている子も(みんな素直に口に出す 笑)。

 

でも、研究では『再現性』が大切です。そのための記録。変更点も失敗も書き留めることで自分の頭の中身を記録しながら次回再現・参考になるように…です。

 

デジタルは便利ですし、私も活用します。

でも、デジタルがどんなに推進しても書くことの大切さや重要さも忘れないでほしいです。

1人では難しい場合は自然に協力する姿も出てきました。

コミュニケーションって本当に大事。

最近は実験の失敗も減り、丁寧に道具を扱い、実験することが板についてきました。



2回目のDNA実験では身の回りの様々な飲料・液体からDNAが取れるか、また、量的にどれくらいの違いが出るのか実験してみました。

 

15種類程度の液体を各自選ぶのですが…その選ぶ理由も言えないと渡しません。

何のために調べるかって大事!

あくまでサンプルです。

お子様には提供していません(笑)

※私が帰宅後にいただきました♡

微量の液体を計量できるピペットマンを使うので、練習。本番は一発勝負なので、みんな真剣!


さあ、本番。

…息してる??

指を駆使して実験!

おお~!研究者っぽい!の声。


最後は結果をまとめて、なぜそのような結果になったのか考察!

 

3月の最終回に向けてこれまで繰り返し伝えてきた考察のコツに加えて新たなコツも伝授しました。

 

 

社会的問題や倫理感が求められるDNA実験だからこそ、他人事ではなく『いつか自分にもふりかかる事柄』として記憶に残ればいいな~と思います。

さて。ここからは中学生回。

 

中学生の1~2月はEnglish science day,

 

日本以外の国の学校のシステムや理科の現状を学び、4つのプログラムに取り組みました。

 

まず、1つ目と2つ目はアメリカの小学3年生や未就学児の理科の実験にチャレンジ!

日本の理科との違いに驚いたのもつかの間…翻訳の壁にぶち当たります。

 

しかも板書も英語、会話も半分は英語。

 

言語の壁にくじけそうな子もいる中で、他学年の先輩たちの助言で一歩ずつ進めていきます。

実験となると水を得た魚のよう。

濃度勾配差でレインボー水を作りました。なんかいつもより実験ポイ!の声。

そうね。いつもこんなカラフルな実験しないもんね(笑)

 


3回目は謎の生物の図鑑作りです。

 

もちろん英語で作ります。

学名や生態、生息地も現存する生物を参考に精巧に作っていきます。

 

現実世界の生態に即して、いかに自分のアイデアを追加し、英語で表現していくか。

 

完成した図鑑はみんなの前で英語で発表します。

 

なかなか凝った素敵な作品ぞろいです。

中学生の作成した図鑑は3月の活動時に展示しますので、ぜひご覧ください。

 

クスッと笑えるものから、納得!のものまで個性光る作品ばかりです。

4回目は料理です!

英語のレシピを紐解きながら日本食を作っていきます。

 

今回は『Beef and potato stew』。そう、肉じゃがです!

 

特別ゲストの英語バリバリ大学生とコミュニケーションを英語で取りながら作っていきます!

英語に苦戦しながら、経験した味や見た目を思い出してペアで料理。

 

round slice って書いてないよね。

ってか肉じゃがに輪切りの人参!?


さて。完成!

完成したら英語でゲストにサーブです。これにも苦戦…

えっと…冷めちゃうから早く提供してあげて…

 

日本を海外の方に紹介するのに一番料理はいいんです!

食べることは万国共通。

自分の国と相手の国を理解しながら、母国語以外で自国をプレゼン。

これって研究の世界にも通じています。

言語は通じなくてもジェスチャーや笑顔、共通のツールがあれば話は進むし、自分の意見も伝わります。

 

中学生の皆さん、お疲れさまでした。

来月もついでに英語でやっちゃおうか??と勝手に思っていますがブーイングが出そうですね。

 

それでは、来月は2023年度最後のテーマです。

1年間の総集編として行いますので、みなさん楽しみにしていてください♪